骨を活かす！筋膜リリースで理想のボディワークを手に入れよう！

筋膜とは、筋肉や内臓を包んでいる膜のことで、身体を形作る3次元的なネットワークとして存在します。通常の筋膜リリースは、圧力や緊張を緩和し、筋肉や骨格の動きを正常化することで、身体のバランスを整えることを目的としているようです。特に有名なのが「肩甲骨はがし」と呼ばれているものかもしれません。そう呼ばれているものを実際に経験したことがないため、はっきりとは分かりませんが、肩甲骨周りの筋膜リリースのような内容かと思われます。しかし名前が「肩甲骨はがし」であっても、肩甲骨へ直接的な働きかけはしていないようです。その大きな理由としては２つ考えられます。一つは、骨にアプローチするということが避けられている。よく筋肉はマッサージしても、骨は避ける。または骨に当たると痛いため当たらないようにするなどの指導を聞きます。二つ目は、骨の性質を理解していないため。骨は実際に触ることは不可能でも、骨への働きかけが、骨の強度を育てる観点からもとても大事です。しかしながらその点を指導しているところがほとんどないため、骨へ働きかけは一般的にまだ少ないのが現状です。

上記の理由から、筋膜の骨への癒着や、骨の可動域・骨の強度との関連性までは、まだまだ注目されません。しかし現実は、世の中、腰痛や膝痛の方で溢れかえっています。そしてそれらの痛みの原因は、加齢現象か筋肉不足、または歪みになっています。「整骨院」ということは、本来だったら、字の通りに「骨」を整えることをする、またはその観点から身体を診るのが普通かと思いますが、今やすべて筋肉学のみの対応に感じます。しかしそのことは、戦後の教育や医療体制とも深く関わっていることで、もちろん誰のせいでもありません。けれど一旦「骨」からの観点を持つと、現代の腰痛や膝痛、肩凝りなどの不調は、「骨が弱くなったこと」が大きな要因だと分かります。ではなぜ骨が弱くなったのか？の具体的な話は次回にしますが、とにかく腰痛や身体の歪みを直していく（膝痛は完全に足の歪みが原因のため）には、「骨の強度を上げる」、「骨を今よりも強くする」ことが必要です。そして骨を丈夫にしていくためには、骨にきちんと振動が伝わるように筋膜リリースをすることも大事になります。

著者としては、特に骨を強化していく「骨トレ」を始めたばかりのクライアントに対して行う筋膜リリースの必要性を強く感じます。個人的には、現代人は骨が弱く、硬さが不十分な骨には、筋膜の癒着が強く起こる感覚があります。そのことが歪みを引き起こす原因でもあり、また骨への振動を筋膜が吸収して、骨が弱くなってしまう可能性も考えられます。そのため、身体の歪みを改善していく骨格矯正や骨トレの結果を出すためにも、骨に癒着している筋膜のリリースを骨トレと組み合わせるボディワークが効果的です。痛みや不調からの改善だけでなく、骨格がきちんと支えたバランスの良い姿勢を保つことが出来るようになり、スタイルも良くなってきます。

筋膜リリースは、骨格矯正の中でも注目されている施術方法の一つです。筋膜は、筋肉や内臓、神経などを覆う重要な組織であり、日常的な活動や姿勢の悪さなどによって硬くなると一般的には言われています。しかし、著者が日頃、自身やクライアントから受ける印象は多少違います。繰り返しになりますが、やはり筋膜が骨への振動を吸収してしまい、骨の破骨・骨芽のきちんとしたサイクルの促しが阻害されがちなことが大きな問題であると感じます。また筋膜リリースを行う前には、以下のことを知っておく必要があります。 まず、筋膜リリースを自ら行う前に、必ず専門の施術者の施術を体験することが重要です。また、筋膜リリースは、多くの場合、痛みを伴うことがあります。その痛さは単に骨の強度と関係していると実感していますが、もし痛みに弱いようでしたら、施術者にご相談ください。筋膜リリースは、より効果的な骨格矯正の行っていく段階で必要な過程だと捉えていますが、しっかりとした知識や技術が必要となるため、施術者の選択も重要です。これらのことを念頭に置いて、健康的な生活を送るために、筋膜リリースの施術と骨トレのコンビネーションワークを取り入れてみてはいかがでしょうか。

答えは YES & NO です。きちんと骨へのアプローチを踏まえた筋膜リリースを施術者に聞いて、実践までの流れが可能だと判断された方は可能だと思います。しかし実際に施術を受けていなかったり、受けた後に見よう見まねでやることは避けていただきたいですが、どちらにしてもまずは骨への理解や馴染み、骨格の意識などが定着していないと、効果のある結果にはならないのが本音です。まずは、骨格診断を受けて、信頼のおけるトレーナーを見つけてみることから始めてみてください。